黒斑山、雪山トレッキング!

浅間連峰・黒斑山雪山トレッキングのツアーレポートです!

前日は雨となったしまったので、スノーシューではなくアイゼンで雪山登山を楽しんできました。

雨で雪化粧もだいぶ落としてしまった浅間山ですが、それでも黒斑山からの眺望が素晴らしいのは代わりありません。
雪山の空気感と、そして今シーズンで最高の雲海もご覧いただくことができました。




上の写真から、雲海に浮かぶ八ケ岳、八ケ岳の向こうに見える中央アルプス、そして富士山が小さく見えています。
これだけの雲海は今シーズン初です。
前日の雨で地表に水分が多くなり、それが水蒸気となって雲を形成したのですが、上空の高気圧のためにそれ以上雲が上昇することなくこのように一定の高度に留まったのです。
天気がいいだけでは見られない現象なので、登り始めからみなさんテンション上がります。
雪面はガチガチでしたのでスノーシューは楽しめるコンディションではありませんでしたが、アイゼンでしっかり登って行きます。

 表コースと呼ばれている尾根ルートを登って行くと、見えてきました。
浅間山。雪は減っていますが、やはり堂々としています。

 後ろを振り返ると、はるか向こうに真っ白な北アルプス、後立山、妙高も見えています。
その手前は浅間連峰の烏帽子岳、湯ノ丸山、そして篭ノ登山、水ノ塔山です。

 そして槍ヶ鞘。
岩稜のトーミの頭の奥にドーンとかまえる浅間山。
いつ見ても素晴らしい!

そして富士山。
でも、この写真、富士山を狙ったわけではないのです。
手前の尾根に、岩のように見えますが、カモシカがいるのがわかりますか?
彼らはのんびりと動くのでよ〜く見ていないと見つけられなかったりします。
マタギの間では「アオ」と呼ばれていたそうです。
そのアオが、じっと動かずに岩場にいる姿から「アオの寒立ち」なんて言葉もあります。
しばらくみんなでじっと観察させてもらいました。

カモシカに別れを告げ、トーミの頭への急登を行きます。
背後にはまだまだ雲海が広がっています。
こんな風景を見ながらなので頑張れますね。

岩場にアイゼンを引っ掛けないようにして慎重にトーミの頭に立ちます。
立っている向こう側は断崖絶壁。
堂々とした浅間山に負けずに、皆さん決まってますね〜。
この風景と、高所のキリッとした空気に出会うことができるのが登山の醍醐味です。


トーミの頭からは浅間山と広大な湯ノ平を眼下に見ながら山頂を目指します。
写真も撮りたくなりますよね。
今日は気温が高いのでスマホ撮影もOKです。
でも厳冬期は気をつけましょう。不用意に指を出すと一瞬で冷えてしまいます。

そして山頂です。
風もなくて穏やかな空気に包まれています。
浅間山の噴煙もほとんど見えません。
穏やかな日なので、山も休んでいるようです。

帰りにもう一度トーミの頭に。
黒斑山から続く外輪山がずらりと見えています。
雪が溶けたので岸壁が見えていますが、黒い部分が溶岩の多い層、赤い部分が軽石が多い層で構成されています。標高2800m程の成層火山があってそれが噴火したと推定されています。
その成層火山の成り立ちを、この岸壁が物語っているのです。

スノーシューの時は中コースを下りて途中から新雪ルートに入るのですが、今日はアイゼンですし、眺めも良いので登りと同じ表コースを取りました。

前方にはまだ雲海と北アルプスが見えています。
太陽の光線が斜光になったので、山の襞がよく見えるようになりました。
槍の穂先も今度はよくわかります。


こちらは四阿山です。
ゆったりと広がった稜線が美しい、日本100名山のひとつです。

 かわいらしい冬芽。
まるでバンザイしているようですね。
オオカメノキの冬芽です。
真ん中の丸いのが花芽、それを囲むように葉芽がついています。
雄大な風景もいいですが、こんな小さな世界に眼を向けると山歩きの世界はさらに広がります。

のんびりと、雪山の美しさを楽しんだツアーでした。
ツアーの詳細はこちらから!
http://www.camp-north.com/snowshoe-tour

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