一気に春が近づいて・・雨池スノーシューツアー

快晴の八ケ岳ブルーの下、神秘的な雨池へスノーシューハイキング！

急に気温が上がり、一気に北八ケ岳も春めいてきました。
樹々を覆っていた雪も落ちてしまいまいしたが、北斜面はまだまだ新雪スノーシューが楽しめます。

２週間前の大寒波がウソのような北八ケ岳。

春はしっかりと近づいてきています。

そんな暖かい日でしたが、雨池へのスノーシューハイキングにご案内しました。

歩き始めのトレイルはしっかり踏み固められています。

お二人の後ろが坪庭。

北横岳から噴出した溶岩が雨池山と縞枯山の鞍部にたまって固まったものです。

まだ植生は未熟で、ハイマツや小さなコメツガ、そしてガンコウランなどの高山植物が岩に張り付くようにして生息しています。

荒涼とした風景ですが、冬には一面の雪原となって訪れる人の眼を楽しませてくれています。

雨池峠を越えて下り始めます。

シラビソの樹林帯の中、比較的背の低いこのエリアからは浅間山の雄姿がしっかりと見てています。

眼下の原生林はシラビソの暗緑色とダケカンバの明るい枝のコントラストがきれいです。

日本の亜高山帯の森の典型的な美しさがここにあります。

そしていよいよ新雪エリアに入ります。

シラビソの密林を抜けると、明るいダケカンバ帯にでました。

この木の樹皮の美しさはいつ見てもいいものです。

薄いオレンジがかった樹皮の色と、空の青が絶妙なコントラストを見せてくれます。

サクサクと歩いてしまうのがもったいないので、森の中にぽっかりと空いた雪原でちょっと休憩。

ダケカンバの林のまわりをシラビソの大木たちが囲んでいます。

シラビソは比較的樹齢が短いと言われていますが、これだけの大木にもなるのです。

雪面に映っている大きな樹の影はダケカンバのもの。

風雪に耐えた樹形もきれいです。

雪面に浮き上がった模様を見つけました。

ウサギの足跡ですね。

踏み固められた足跡の周囲の雪が風で吹き飛ばされ、こんな風に足跡が残ったのです。

ウサギたちが動き回った様子が手に取るようにわかります。

彼らの生活に思いを馳せることができるのも雪山の魅力のひとつですね。

そして最後の新雪ダウンヒル！

シラビソの大木の間を駆け下ります。

ふわふわとした雪の感触がとても心地よくてつい笑顔になってしまいます。

原生林を抜けると、真っ白な光りに包まれた雨池です。

池の周囲の溶岩の様子から爆裂火口だったと推定されたいますが、その窪みに雨水がたまった池なのです。

年々土砂の流れ込みで小さくなっていると言われていますが、冬はこのとおり、一面の雪原となっています。

平日だったので私たち以外は誰もいませんでした。

雪原にシェルターを張ってランチを食べた後はハンモックタイム。

原生林にハンモックを張ってゆらゆら〜。

それほど寒い日ではなかったので眠くなってしまいます。

樹々の間から見えている青空に心癒されます。

聞こえているのは風の音だけ。

こんな時間はなにものにも代え難いですね。

ハンモックに揺られ、少し寒くなったので雨池の周囲を歩いて散策にでかけました。

ここは、ダケカンバの大木のあるエリア。

青空と枝先の赤紫の対比がとてもきれいです。

そしてこの樹皮の美しさ。

亜高山帯の森の女神と言ってもいいと思っています。

姿は繊細に見えますが、材質はとても強靭で、雪の重さで折り曲げられても枯れることなく生き続けます。

地を這うようなダケカンバの幹が途中から天空に向かって堂々と立ち上がっている姿を目にしますが、そのためです。

最後に雨池で記念写真を撮って戻ります。

帰りは登りになるので新雪ではなく、踏み固められた登山道を歩いて楽々帰りましょう。

帰りの登りも３０分頑張るだけです。

北斜面なので雪を抱いたシラビソの姿が大寒波の名残を見せてくれていました。

ここは風の通り道です。
帰りは向い風になるのでしっかりとフードをかぶって歩きます。
後ろに見えているのが縞枯山。
シラビソが縞状に枯れる現象からその名がつけられました。
山の中腹あたりにその縞枯現象が見られますね。
縞枯現象の原因はよくわかっていません。
水脈の影響とか風の影響との推測もありますが、どちらも全ての現象を説明できていないようです。
自然にはまだまだわからないことがたくさんあります。だからこそ、魅力があるのだと思います。

ロープウェイ山頂駅へ向う途中でほんの少し登り返し、枯れ木帯へご案内。
北海道の「トドワラ」を連想させる風景です。野付半島のものはトドマツの立ち枯れですが、ここの木はシラビソですから「シラワラ」？

最後にお決まりの記念写真。
標高の高い所に来た証です。
２０００mを越えると、空気感も変ります。
ぜひともこの空気感を体験しにいらしてください。

ご参加いただきまして、ありがとうございました！
ツアーの詳細はちらです！
http://www.camp-north.com/snowshoe-tour